「結婚したくない」の始まり

私は結婚したくない。

どうして結婚したくないのだろう？

幼少期に両親が不仲だったわけでもない。男性に対して苦手意識や拒否感、何かしらのトラウマがあるわけでもない。

ただただ、恋愛は良いけど結婚はイヤなのだ。

結婚したくない理由にはならないけど、少し前にぼんやり考え事をしながらなんとなく思い返していた記憶の中に、私の「結婚したくない」の始まりを見つけた。

その記憶は幼稚園の時、「将来なりたいものの絵を描く」という場面でのこと。

この場面で他の誰か（複数人）が「花嫁さん」を書いていた。それを見た私は（花嫁になってなんなんだろうな・・・）と思い、驚いた記憶がある。まったくとんだおせっかい幼稚園児ですね。

今思い返すと人の夢に干渉して余計なお世話の極みだし、もちろん今は人が何になろうと自由で気にならないんですが、幼稚園児の私は結構衝撃だったのです。

で、この記憶を思い返しながらふと「幼稚園児でこんなこと思ってたなら、最早生まれた時から結婚に向いていない脳で生まれたのでは？」と思い、であればやっぱり永遠に結婚しないのでは？と気付いた。

そして幼稚園児時代が過ぎ、学生になり、社会人になり・・・と気付けば33年生きてきたが、私の将来のビジョン、未来の私の姿を考える時、その中に「結婚」は1mmも無かった。

そもそも「“結婚”が思い浮かばないという状態に気付かない」という感じでした。

これに気付いたのが、今の悩みや今後の人生についてある友人と話す機会があった時。「〇歳で結婚するプランだったけど・・・」という、友人の結婚についての悩みを聞いて、それはもう衝撃を受けました（表情には出しませんでしたが）。

何歳で結婚して、子供は何人欲しい、だから逆算して何歳には付き合いだして…という逆算は、本当にみんなしているものなんだ・・・！ということを知ることができ、衝撃を受け、衝撃と共に「私は一度も考えたこと無かったな」と気付いた。

私は長い人生をどう生きようかなとよく未来を考えますが、今年34歳になる最新の私が考える未来にも「結婚している私」は存在していません。もちろん出産とは違い「年齢的に肉体の限界でどうしても無理」ということがないこともあり、相手さえいれば結婚はいつでも出来るので未来はわかりませんが、でも多分普通の結婚はしないんじゃないかなあ・・・と思っています。

仲は良い別居婚（？）とか、週末婚とか。私の私生活は崩さず、恋人のような関係だけど婚姻関係である、みたいなのか良い！という人と運よく出会って互いに好意を持てる、というかなり難易度の高い相手探しを出来ればするかもしれない。つまり可能性はかなり低いのである。

個人的に、人口減少と日本の衰退を憂いながら、おそらく今後も独身でいて、しかも120歳まで生きようとしている。なんとも矛盾しているという自覚がありますが、この貧困に向かう日本で子供という財産を産んでくれる方々には大変感謝していますし、大きなプラスを生み出すほどの収入ではないけど納税はきちんとしていきますので、現在と将来の子供たちのプラスになれば幸いです。